あたしはいつも、緊張してる。
りおたんといると、緊張してる。
ほんというと、「緊張しなければいけない」と、思えるようになったのかも。
寝れないのとかは、緊張しないほうがほんとどんだけラクだろうと思うけど、
それでも、緊張感は、どんな関係にも必要だとあたしは思うので、
よかったかなとは思うけれども、あたしにはまだそれが不自然なものなので、
やっぱりとっても疲れるのだった。

一方でりおたんは、緊張感ナシ。
腹もどんどんでかくなるし、寝てるし、おならするし、いやになる。
自分の一方的な片想いとは思わないにしても、
自分だけが、自分ばかりが努力してると、思わずにはいられない。



朝起きて、まず一番に保健所に電話した。
「エイズ検査ってできますか?」
「抗体検査っていうかたちで毎月第一第三月曜にやってますよ」
費用はナシ、匿名でオーケー。よかった。次のシフトで休みを取ろう。
「無料だからりおたんも一緒に行かない?」て、言ったら、
「んー、いってもいいけど、まだわからん。考えとく」とのこと。
あたしはやっぱり一人では少し不安。
姫とか誘ったらどうかなぁ。とか思ったけど、
万が一自分が陽性とかだったらと思うと怖いし、
逆に、万が一自分のことしか考えてなかったのに
姫が陽性とかだったらコワイって思って、やめた。

ていうか、ケイタイ止められたし連絡がとれなくなった。。
とりあえず、しばらく自分自身で向き合うべきところかな。
友達は友達だし、ナカヨシコヨシとかじゃすまない部分もある。

姫とおだしと高校時代の話をしてて、
あたりまえのように「好きじゃない人とえっちするな」みたいに言う人が
すごくむかついたっていう懐かしい話をしてたんだけど、
今の姫はどう考えているのだろうか?

彼女はとてもしっかりしてて、避妊についても、すっげーしっかりしてる。
そんな彼女は、もしかしたら好きじゃない人とする時は、ピルのんでても、
ゴムするんだろうか。中では出させないんだろうか。
そう思うと、自分がまたさらにずずーんと恥ずかしくなるけれども、
それでもやっぱり、

今のあたしなら
「好きじゃない人とえっちすると、あとでほんとに好きな人ができたときに後悔する」
ていう正論が、本当に正しいと、思えるんだ。
ただ、若気の至りで許されないことが起きるってのは、
ほんの一握りの人間の人生の上でだけだとしても、
あたしは、自分がそうでなかったことを心から感謝するしかない。
ばかなやつだとか、運悪すぎるとか、笑ったりはできない。
姫もおだしも笑ったりしてないけどね。

なんだか、自分がこう、すごく恥ずかしく思える。
おだしが言っていた、「あたりまえの幸せ」のハナシって、こんな感じなのかな。
あたしが帰ったあと、どんな話になってたんだろう。あたしももっと話したかった。

あぁ、話がそれた。。



りおたんちには、三人兄弟だけが残されることになり
家事をみんなで協力しながらする感じだったので、
あたしも洗濯物をとりこんだり手伝いをした。
「アイロンかけられる?」ときかれて、一応アイロンがけを手伝うことになり、
でもアイロンがなんだかあんまりシワのびないやつで、
ものすごい時間かけてたら、でかけるはずだったのに時間なくなって、
りおたんは寝てて、あたしはつまんないからオリンピックを見てた。

四時くらいにりおたんがやっとおきてきて、
「ねこのえさかわなきゃ」っていって、一緒にいって、ババロアのモトとかも
買ってきた。牛乳が20日までのが三本もあったから。

それで、ババロア作って、
あとは、お父さんを駅まで送って、
それから帰るかなーってはなしになった。
でも、遊ぶことにして、ゲーセンニいって、
「もう、ケイタイ停めたままでいい?」てなって、
例のごとくUFOとかをして、それからパチンコで
りおたんが400枚くらい当てて、プッシャーで飲み込まれて、
それで帰ることにした。
何時まででもいいってうからもっと遊べると思ったのに。。

一体、今日どれだけあたしがりおたんのためにいろいろしたと思う?
りおたんは結局ねてただけじゃないのか?え?
と思った。

帰りに、「今日はおやじもいないし、今日こそほんとに泊まるのに絶好調なのに」
って、りおたんがいったけど「明日送ってくれるぅ?」
ってきいたら、「えぇ、いやだよ。おきれないもん」ていわれて。
じゃー、しょうがないかなーっておもって、やめよかなと思ってたら、
なんかいきなり怒り出した。
「チャリで帰るのめんどいからだべ?むかつくんだよおまぇ」とか。。

だって普通に考えて朝7時くらいに起きて、8時に出発、50分くらいかけて
チャリで出勤って、どうなのよぉ?これから4日間仕事は続くのデスヨ?
てのも思ったし、「おきれない」っていうカレの言葉は、
「おきたくない、おまえのためには」って聞こえて、むかついたのだった。
おばーちゃんにも怒られるしね、泊まるのは。

でもなんか、よくわかんないけど、よくわかんなくなって、
とにかくいくことになった。りおたんはわけがわからない。
きっとそんなに楽しくない。そう思ったけど、とりあえず行った。
楽しかったといえば楽しかった。

りおたんの弟と三人で酒を飲んだ。

みんな酔っ払った。
あたしも酔っ払って、
久しぶりに声をだしてえっちした。
よく寝れた。

朝早めに起きて、シャワー浴びて、洗い物とかして、
ゴミ捨てに行って、りおたんに送ってもらった。

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