修羅場クライマックス
2004年4月1日修羅場ってなんだろう?
修羅がいるのかな?
阿修羅の「あ」って、「亜」じゃないんだね。
なんか意味わかんないけどどっちにしても。
今日は
りおたんに「えっちしたいから明日ホテルにいこう」
といわれていてウキウキ勇み足でデートに向かったのに
「ごめんそんな気分じゃない」といわれて、
「わかった」といって、ごはんをたべにいくことにした。
かおりんも一緒だ。
今までの自分を引き合いに出すのもいやだけど
きっとあたしだったら
「わかった、じゃー帰ろう?会ってるのもいやなんでしょ!?」
と、半ギレで帰っただろう。
でも、一緒にごはんを食べた。
そして、女の子ともしばらく遊ぶなということだったので
かおりんとも遊ぶ機会はとうぶんないから、
三人でごはんにいけて嬉しかった。
よくわからないけど自分かわいくてけなげーとか思ってた。バカ。
しかし、三人で楽しくごはんのはずが、
りおたんはずっと考え込んでいて
かおりんも気を使っていて、
すごく気まずかった。
申し訳ないと思った。
でも、かおりんのハタチの誕生日祝いを
「ビックリパフェ」でしたし、
なかなか楽しいはずだった。
だけどりおたんから
「やっぱりもうむり!許せない!さよなら!」
と、送られてきて、
あたしはもう、悔しくて、
くじけそうになった。
でも、負けてはいけないと思ったし、
だけど、途方にくれていたし、
よくわからなかった。
かおりんに笑いかけるりおたんをみるのは
とてもせつなかった。
あたしにはシカトして、「は!?」とかしかいわなくて
それなのに、帰りぎわもずっとかおりんににこにこ手を振って
かおりんのみえなくなるところまでずっと追っていって、
そんなりおたんが辛かった。
りおたんはきっと、かおりんみたいな素敵なまっすぐなコと
付き合うのが幸せなんだろうって言うのはわかってる。
でも、悲しかった。
りおたんが、「話しあるから帰らないで」って、
メールをくれて、恐かった、嬉しかった。自分でもわからなかった。
それでも、あたしはできるだけ逃げないように努力した。
りおたんは、もうぶんなぐらないと気がすまないといい、
何度も何度もおまえが他の男とやってるシーンが出てくるって、
そういっていた。他の男とやってよがってるおまえが出てくるとはきそうになるって。
それはあたしのことがどうでもよくないってことだとおもった。
だから、とはいわないけど、
あたしが自分でしたことの重大さとか、
いろいろなことを考えた上で(ことばでは説明できないだろう)
あたしはできるだけ目をそらさずに
殴られようと思った。
心の痛みと、からだの痛みは比べられない。
こんな言葉は、心を込めても、
誰かに伝わることはないかもしれないけど、
本当にそうだと思った。
心の痛みこそが最高の痛みだ。
あたしは、昔、ある人に顔が二倍になるくらい殴られて
そのときのことを、「あんなの今思うとチョロイ」
みたいにいっていたけど、
本当に殺されるかもという恐怖と、
動物の本能みたいな恐怖感を、実感した。
何も考えなくても自然とみがまえてしまうんだ。
りおたんは何度も平手打ちをして、
あたしの頭の中は何度も何度も火花に覆われた。
だけどカレがほんきで殴っていないことはわかった。
たぶん頭のどこかでわかっていた。
「ぐーでなぐっていい?」ときかれ、「うん」と答えるのは
本当に恐かったけど、すべて受け入れるんだって思った。
かれは人を殴るなんてしたくないんだ。ましてや女を殴るなんて。
なのにそれをさせたのはあたしだ。
あたしは殴られたからってラクになるわけではない。
カレガ殴ってラクにならないのと一緒で。
「おれはおまえをほんきでは殴れない!
このいかりをどうしろっていうの!?
他のおまえが関係してきた男を全部
かたっぱしからぶっ殺せっていうのかよ!?」
あたしにはどうしたらいいかわからなかった。
ただかれの目を見つめていた。
見つめながら頬を打たれた。
カレもまたあたしの目を見つめていた。
りおたんの目はとても澄んでいた。
りおたんの目はとても気持ちが良かった。
あたしはカレを信じなくてなにを信じるのかと思った。
今のあたしには彼がすべてなんだ。
カレにどんなに辛く当たられてもついていくって決めたじゃないか。
そう思う自分と、もう逃げ出したいという自分が戦っていた。
怒りで「おめーしね!」と、別れを告げるりおたん。
冷静に「ごめんね、もう付き合えないやバイバイ」と抱きしめるりおたん。
暖かく「ほんとにもう裏切らないんだな?信じていいんだな?」と、抱きしめるりおたん。
悲しそうに「おれはもうおまえを信じられないかもしれない、おまえも辛いと思うけど、ほんとにそれでもいいの?」というりおたん。
ずっといろんなりおたんが交代で現れていたけど、
殴られたそのあとに、おまえはもういいって言われてあたしは、
鵜呑みにしてしまって、泣きながら、ちぎれたコートのボタンを拾い、
別々の道へ歩き出した…
あたしのケイタイは何度も地面にたたきつけられ、
神社と公園の間の小道に転がっていた。
もう拾う必要もない、あたしはどうしたらいいかわからず
とにかく帰り道をふらふら歩き出した。
だけど、殴られていても、
りおたんがあたしをすきだってわかった。
りおたんの、やりばのない怒りと悲しみを
あたししか受け止められないって思った。
殴りつかれて、自分の気持ちの昂ぶりに疲れたりおたんを
ひとりでおいていくわけにいかないっておもった。
だからもう一度走って戻った。
そして、冷静なりおたんと、もう無理だわって言われて別れて、
今度はりおたんが追いかけてきた。
「送っていく」って。
あたしは、嬉しかった。
でも、これが最後だなんて、考えられなかった。こわかった。
もうあたしの人生はりおたんだけのために用意されたのに。
「ホテルいこう」っていわれてあたしはいやがった。
えっちするんだって勝手に思ったあたしもバカだけど、
りおたんは「てめーに辛いからいやだとかいえんのかよ!?」
と、ぶちきれていた。
あたしはよくわからないきもちでホテルにいった。
りおたんはずっとネチネチチクチクあたしをいじめて、
「みてんじゃねーよクソオンナ!」とか、
「おまえほんとにしにな?」と冷静に言ったりとか、
その繰り返しで、ホテルで力尽きてねた。
「おめーのきたねーからだだけるわけねーだろ!キモチワルイ!」
とか、言われた。
死んだほうがいいって言われるのはきつい。
本当にいいのかもしれないっておもうと、痛い。
殴られるより痛かった。
あたしは本当に死を決意させられるのが恐かった。
りおたんが寝息をたてたころ、
あたしは、今なら逃げられるって思った。
生きていれば、どんな卑怯なイキカタだっていいじゃないかって。
でも、人を傷つけることに、何も感じない人間でいいのか?
いいわけなんてない。
それでもあたしは、ふらふらとホテルの一室を抜けて、
闇の中に出た。
ホテルの薄明かりの中よりも、
ずっと自分には現実だった。
修羅がいるのかな?
阿修羅の「あ」って、「亜」じゃないんだね。
なんか意味わかんないけどどっちにしても。
今日は
りおたんに「えっちしたいから明日ホテルにいこう」
といわれていてウキウキ勇み足でデートに向かったのに
「ごめんそんな気分じゃない」といわれて、
「わかった」といって、ごはんをたべにいくことにした。
かおりんも一緒だ。
今までの自分を引き合いに出すのもいやだけど
きっとあたしだったら
「わかった、じゃー帰ろう?会ってるのもいやなんでしょ!?」
と、半ギレで帰っただろう。
でも、一緒にごはんを食べた。
そして、女の子ともしばらく遊ぶなということだったので
かおりんとも遊ぶ機会はとうぶんないから、
三人でごはんにいけて嬉しかった。
よくわからないけど自分かわいくてけなげーとか思ってた。バカ。
しかし、三人で楽しくごはんのはずが、
りおたんはずっと考え込んでいて
かおりんも気を使っていて、
すごく気まずかった。
申し訳ないと思った。
でも、かおりんのハタチの誕生日祝いを
「ビックリパフェ」でしたし、
なかなか楽しいはずだった。
だけどりおたんから
「やっぱりもうむり!許せない!さよなら!」
と、送られてきて、
あたしはもう、悔しくて、
くじけそうになった。
でも、負けてはいけないと思ったし、
だけど、途方にくれていたし、
よくわからなかった。
かおりんに笑いかけるりおたんをみるのは
とてもせつなかった。
あたしにはシカトして、「は!?」とかしかいわなくて
それなのに、帰りぎわもずっとかおりんににこにこ手を振って
かおりんのみえなくなるところまでずっと追っていって、
そんなりおたんが辛かった。
りおたんはきっと、かおりんみたいな素敵なまっすぐなコと
付き合うのが幸せなんだろうって言うのはわかってる。
でも、悲しかった。
りおたんが、「話しあるから帰らないで」って、
メールをくれて、恐かった、嬉しかった。自分でもわからなかった。
それでも、あたしはできるだけ逃げないように努力した。
りおたんは、もうぶんなぐらないと気がすまないといい、
何度も何度もおまえが他の男とやってるシーンが出てくるって、
そういっていた。他の男とやってよがってるおまえが出てくるとはきそうになるって。
それはあたしのことがどうでもよくないってことだとおもった。
だから、とはいわないけど、
あたしが自分でしたことの重大さとか、
いろいろなことを考えた上で(ことばでは説明できないだろう)
あたしはできるだけ目をそらさずに
殴られようと思った。
心の痛みと、からだの痛みは比べられない。
こんな言葉は、心を込めても、
誰かに伝わることはないかもしれないけど、
本当にそうだと思った。
心の痛みこそが最高の痛みだ。
あたしは、昔、ある人に顔が二倍になるくらい殴られて
そのときのことを、「あんなの今思うとチョロイ」
みたいにいっていたけど、
本当に殺されるかもという恐怖と、
動物の本能みたいな恐怖感を、実感した。
何も考えなくても自然とみがまえてしまうんだ。
りおたんは何度も平手打ちをして、
あたしの頭の中は何度も何度も火花に覆われた。
だけどカレがほんきで殴っていないことはわかった。
たぶん頭のどこかでわかっていた。
「ぐーでなぐっていい?」ときかれ、「うん」と答えるのは
本当に恐かったけど、すべて受け入れるんだって思った。
かれは人を殴るなんてしたくないんだ。ましてや女を殴るなんて。
なのにそれをさせたのはあたしだ。
あたしは殴られたからってラクになるわけではない。
カレガ殴ってラクにならないのと一緒で。
「おれはおまえをほんきでは殴れない!
このいかりをどうしろっていうの!?
他のおまえが関係してきた男を全部
かたっぱしからぶっ殺せっていうのかよ!?」
あたしにはどうしたらいいかわからなかった。
ただかれの目を見つめていた。
見つめながら頬を打たれた。
カレもまたあたしの目を見つめていた。
りおたんの目はとても澄んでいた。
りおたんの目はとても気持ちが良かった。
あたしはカレを信じなくてなにを信じるのかと思った。
今のあたしには彼がすべてなんだ。
カレにどんなに辛く当たられてもついていくって決めたじゃないか。
そう思う自分と、もう逃げ出したいという自分が戦っていた。
怒りで「おめーしね!」と、別れを告げるりおたん。
冷静に「ごめんね、もう付き合えないやバイバイ」と抱きしめるりおたん。
暖かく「ほんとにもう裏切らないんだな?信じていいんだな?」と、抱きしめるりおたん。
悲しそうに「おれはもうおまえを信じられないかもしれない、おまえも辛いと思うけど、ほんとにそれでもいいの?」というりおたん。
ずっといろんなりおたんが交代で現れていたけど、
殴られたそのあとに、おまえはもういいって言われてあたしは、
鵜呑みにしてしまって、泣きながら、ちぎれたコートのボタンを拾い、
別々の道へ歩き出した…
あたしのケイタイは何度も地面にたたきつけられ、
神社と公園の間の小道に転がっていた。
もう拾う必要もない、あたしはどうしたらいいかわからず
とにかく帰り道をふらふら歩き出した。
だけど、殴られていても、
りおたんがあたしをすきだってわかった。
りおたんの、やりばのない怒りと悲しみを
あたししか受け止められないって思った。
殴りつかれて、自分の気持ちの昂ぶりに疲れたりおたんを
ひとりでおいていくわけにいかないっておもった。
だからもう一度走って戻った。
そして、冷静なりおたんと、もう無理だわって言われて別れて、
今度はりおたんが追いかけてきた。
「送っていく」って。
あたしは、嬉しかった。
でも、これが最後だなんて、考えられなかった。こわかった。
もうあたしの人生はりおたんだけのために用意されたのに。
「ホテルいこう」っていわれてあたしはいやがった。
えっちするんだって勝手に思ったあたしもバカだけど、
りおたんは「てめーに辛いからいやだとかいえんのかよ!?」
と、ぶちきれていた。
あたしはよくわからないきもちでホテルにいった。
りおたんはずっとネチネチチクチクあたしをいじめて、
「みてんじゃねーよクソオンナ!」とか、
「おまえほんとにしにな?」と冷静に言ったりとか、
その繰り返しで、ホテルで力尽きてねた。
「おめーのきたねーからだだけるわけねーだろ!キモチワルイ!」
とか、言われた。
死んだほうがいいって言われるのはきつい。
本当にいいのかもしれないっておもうと、痛い。
殴られるより痛かった。
あたしは本当に死を決意させられるのが恐かった。
りおたんが寝息をたてたころ、
あたしは、今なら逃げられるって思った。
生きていれば、どんな卑怯なイキカタだっていいじゃないかって。
でも、人を傷つけることに、何も感じない人間でいいのか?
いいわけなんてない。
それでもあたしは、ふらふらとホテルの一室を抜けて、
闇の中に出た。
ホテルの薄明かりの中よりも、
ずっと自分には現実だった。
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